2025.04
春から初夏にかけては、新生活や環境の変化が多く、周囲がにぎやかに動き始める季節です。そんなとき、自分自身の変化やケアが後回しになっていることに気付く方も少なくありません。
「もっと自分にお金や手間をかけたい」
そう感じることは、決して自己中心的な思考ではなく、自分の価値を見直す前向きな視点です。
今回は、健康・美容・コミュニケーションという身近な要素を軸に、心に余白が生まれる“私ファースト習慣”の取り入れ方をご紹介します。
日々の生活の中で、自分自身を後回しにする傾向は多くの人に共通しています。
家族や職場など、周囲に対する役割を優先するあまり、自分への投資が後回しになるケースは珍しくありません。
例えば、スキンケアを見直したいと思いながらも、家計を優先して先送りにする。あるいは、体調管理のために取り入れたいサプリメントをぜいたくと感じて見送ってしまう。このような行動は、長年にわたって積み重なってきた思考習慣といえます。
鏡の前でふと気付く肌のくすみや髪のボリューム感の減少、疲れやすくなったからだ…。
そうした変化に気付いたとき「まだキレイでいたい」「もっと元気でいたい」と感じるのは、ごく自然なことです。今こそ、その思いに向き合うタイミングかもしれません。
自分のためにお金や時間を使うことに、罪悪感を覚える方もいます。しかし、実際には自分を整える行動は、暮らしの安定や将来の健康維持につながる有効な投資といえます。
自分のためにお金や時間を使うことに、罪悪感を覚える方もいます。しかし、実際には自分を整える行動は、暮らしの安定や将来の健康維持につながる有効な投資といえます。
必要なのは“高価でたくさん”より“きちんと続ける”
高価な美容機器やエステに頼らなくても、自分に合った方法を“継続すること”が大切です。
例えば、肌の状態に合わせたスキンケアの見直しや季節の変わり目に合わせた体調管理の工夫など、日々のルーティンに少し手間をかけることが、安心感や自己肯定感につながります。
日常を「ちょっといいもの」で整えていく
自分のことを後回しにしがちな40〜50代の時期は、加齢や環境要因による体調変化が出やすい時期でもあります。だからこそ、からだの内側と外側の両面からケアを見直すことが重要です。
食事内容に気を配り、必要に応じてサプリメントなどの健康補助食品を取り入れるといった日々の積み重ねが、中長期的な健康維持に直結します。
手をかけることが心に余裕をもたらす
自分に意識を向ける時間が増えることで、心の状態にも変化が生まれます。体調や肌・髪などの調子が整えば、他者との関係性や日常の過ごし方にもよい影響が期待できます。
義務感から自然な思いやりへ
「やらなければならない」という義務感に追われる日々は、知らず知らずのうちに心を追い込み、視野を狭くしていきます。そんな毎日を少し見直し自分を大切にすることで、同じことをやるときも「やってあげたい」「喜んでもらいたい」という気持ちへと変化。整った心身は、穏やかな対人関係の土台にもなります。
完璧よりも、日々の積み重ねを
とはいえ、急に生活をガラッと変えることはできません。無理に完璧な自分を目指すのではなく、自分のペースで取り組むことが重要です。
例えば、1日10分だけ自分に向き合って、やりたいことリストをつくる。我慢していたスキンケアアイテムを1カ月だけ取り入れてみる。そんなちょっとしたことでも、心身の安定や生活の質が向上します。
自分に時間や手をかける中で、他者との関係性やライフスタイルにも新たな広がりが生まれることがあります。
実体験に基づいた情報が、信頼につながる
「自分のために取り入れたケアや習慣が、思いがけず人の役に立った」そんな経験をされた方は多いのではないでしょうか。
「肌の調子がよくなった」「サプリメントを始めたら毎日元気に過ごせるようになった」といった体験を共有すると 「それどこの?」「私も試してみたい」と反応が返ってくることがあります。
こうした生活者視点での情報は、同じ悩みを抱える人にとって貴重なヒントとなるのです。
コミュニケーションスキルも、立派な強み
特に、他者を優先することが習慣になっている世代は、自然と高いコミュニケーション力を身に付けています。友人や知人と楽しく会話し、人とつながることが好きな方も多くいらっしゃいます。
自分自身では気付いていない方が多いのですが、実は、これはとても価値の高いスキルなのです。そんな日常的なスキルも、誰かを支える力や信頼を築く資産として生かすことができます。
好きなことを深めることで、新たなチャンスが広がる
自分を今よりほんの少し大切にして興味関心を深めていく中で、それを求める誰かとつながることもあるかもしれません。それが、思いがけない価値やチャンスを生むこともあります。
無理にビジネスに結び付けなくても、自分らしい時間が増えること自体が、豊かさの一つではないでしょうか。
「もっと自分にお金と手間をかけたい」と感じることは、単なる願望ではなく これからの人生をよりよく過ごすための意識の変化といえます。
健康や美容、コミュニケーションといった身近なテーマを通して自分を整えていくことで心に余白が生まれ、毎日が前向きに変化していきます。
「今より少し心地よくなる選択」として、日常に小さな“私ファースト習慣”を取り入れていきませんか?それが、これからの自分らしい豊かさを育てる第一歩になるはずです。
文:さかい みはる