2025.11


秋から冬に移りゆくこれからの季節。
人気の観光地もいいけれど、ゆっくりとした時間を過ごしたい―。
そんな気分にぴったりな場所として、今回は湯河原をご紹介します。
東京駅から電車で約90分の場所にある神奈川県湯河原町。
新幹線を利用すると約60分!日帰りでも十分満喫できます。
私が訪れた日はあいにくの空模様。
訪れる人もまばらで、外国人観光客 も見当たりません。
立ち止まっていてもスーツケースや人とぶつかる心配がないのは久しぶり!
駅前にあるすてきな喫茶店に興味を引かれつつ、万葉公園近くにある日帰り温泉施設「こごめの湯」に向かいます。
バスでも行けますが、雨だったこともありタクシーを利用。
雨が降る中、しっとりと旅情感にあふれた懐かしさが漂う温泉街の風景を眺めます。木々の緑が濃い山々から立ち上る、もやの幻想的な光景を車窓から楽しんでいるとあっという間に到着しました。

湯河原の温泉は肌に刺激が少ない泉質で、美肌の湯としても知られています。
こごめの湯ではシャワーやカランにも温泉を使用しているため、少しぬめり気のある新鮮な温泉を思う存分堪能することができるのでお勧めです♪
受付スタッフの方々の温かいおもてなしに癒やされながら温泉を満喫した後は、「IZUMIO」でしっかりと水分補給して次の場所へ移動します。

湯上がり「IZUMIO」は私の定番
こごめの湯のすぐ近くに鎮座する熊野神社は手水が源泉かけ流し!
熱めでシャキッとしたお湯ですが、手がしっとりスベスベになります。

熊野神社

温泉かけ流しの手水
鳥のさえずりや川のせせらぎが響く空間に身を置いていると、気持ちが穏やかに、静かになっていくのを感じます。
遊歩道に沿って所々に滝がある万葉公園内をのんびりお散歩しました。


マイナスイオンをたっぷりと浴びながら整備された遊歩道を歩いた先には、懐かしさが残る温泉街が見えてきます。

途中にある手焼きのおせんべい屋さんは、お店の方いわく、素材にこだわって一枚ずつ丁寧に作っているというおせんべいは昔からずっと変わらないラインアップとのこと。
子どもの頃におじいちゃんやおばあちゃん家で食べたおせんべいを思い出し、自分用に買った分はあっという間に完食しました。
『リピーターになってくださる方が多いんですよ』とお話しされていましたが、ほんのりと炭火の香りがする、素材を生かしたシンプルな味付けの堅めのおせんべいはたしかに癖になります。
たくさん買い込むリピーターの方の気持ちが痛いほど分かり、私も再訪を検討中です(笑)

他にも、タクシー運転手さんお勧めの豆腐料理が人気のお店があったりと、魅力がたくさん詰まった穴場の観光地・湯河原。

たくさんの人でにぎわっていたお豆腐屋さん
湯河原はあえて計画を立てずに訪れるのが似合う場所です。
忙しい年末を迎える前に、ゆったりと素の自分に戻る。
湯河原でそんなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

文:ちの
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